■タイトル:『処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める』
■ジャンル:中世ヨーロッパ的世界、復讐、ダークファンタジー
■原作者:結城絡繰
■漫画版著者:國友翔太郎
■キャラクターデザイン:白狼
■国:日本
■おすすめ度:★★★★★★★★☆☆(8.0)
■かつて魔王を討ち世界を救った勇者と賢者が処刑される!?すべてを奪われた賢者の復讐と野望を描いたダークファンタジー。
あらすじ
かつて勇者と共に世界を闇に沈めた魔王を討伐した英雄、賢者ドワイト。
処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める
しかし、その力から次代の魔王になるつもりだと無実の罪を着せられ、死者の谷へ落とされ命を落とす…。
しかし、肉が腐り落ちるも、この世への執念からスケルトンとして
生き永らえていたドワイトは、この間違った世界を否定する事を誓い、
かつての魔王をも凌駕する力で無数のアンデッドを率い、侵略戦争を開始する…!
原作andコミック
原作はライトノベル。
小学館のレーベル、ガガガブックスより発売されています。
ガガガコミックスはWEB発小説をメインにした小学館の次世代レーベルです。
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漫画版
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登場人物
ドワイト・ハーヴェルト
勇者とともに魔王を討ち果たした賢者。
強大な魔力をもち、英雄と呼ばれたが、のちに陰謀を企てたと濡れ衣を着せられ追放と称し、胸を突かれ死者の谷に投げ落とされる。
しかし、目の前で最も敬愛する勇者を殺され、あまりの憎悪から死にきれず、リッチとして蘇った。
クレア・バトン
魔王を討った勇者。
賢者とともに処刑された。
賢者と違い、真に世界平和を願い、自らの命で安寧が訪れるならと死を受け入れた。
グロム
無数のアンデットを融合して作り出された上位種。
会話のできるアンデット。
主人公に忠誠を誓う。
ルシアナ
かつての魔王の部下。
生き残った魔物を連れて主人公と合流を果たす。
ヘンリー・ブラーキン
勇者に匹敵する力を持った人間。
しかしあまりの粗暴さから牢獄に。
侵略してきた主人公と出会い、外の世界へ。
こんな人におすすめ!
①ダークファンタジーもの好き
②勧善懲悪絶対派じゃない
③勇者絶対派じゃない
④主人公がイケメンの青年でなくていい
⑤悪に徹するヒーローがみたい
全部当てはまったらおすすめです!
感想
勇者や英雄が裏切られて復讐をするという展開は、今では1つのジャンルとして定番化していますが、本作は一味違うようです。
賢者である主人公は、勇者とともに魔王を倒したが、勇者の力を恐れた権力者により濡れ衣を着せられ……序盤はよくある流れです。
が、あっという間に復讐までの物語が完結してしまうのです。
復讐の相手である国王率いる王国は非常に弱く、無力な存在でした。
かつての魔王を超える主人公に対して為すすべなしです。
本作のメインはここから。
なぜ人は争うのか?
なぜ人は平和に飽きてしまうのか?
なぜ人は同じ過ちを繰り返すのか?
主人公にとって最愛の人である勇者の願った平和な世界。
どうすればそれを実現できるのか?
彼は一つの結論に達します。
“世界の悪が存在する間、人類は団結する”
「真の世界平和とは不滅の悪が君臨する事で成立する」
自らが圧倒的な悪となり、世界を滅ぼすこともなく、世界に滅ぼされもせず、永遠にその安寧を脅かし続ける存在になる。
魔王となり、人類に対して無限に続く戦いを仕掛けようと考えたわけです。
この漫画の面白いところは、平和のために悪になろうとするかつての正義と、現れるであろう新しい正義である勇者の戦いを序盤から意識している点です。
つまり、次の勇者たちは先代の末路を知ったうえで戦うわけです。
迎え撃つ魔王がその惨事を経て生まれ変わったように、新しい勇者たちはどんな正義を見つけ出し生まれてくるのか。
それとも、先の失敗から学ばず、ただ使命として魔王を討つというのか。
物語の結末が非常に気になる設定となっています。
結末次第によっては、まったく今までになかった展開も期待できるでしょう。
おすすめです。
おわり
随時更新します。
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