公務員試験の中でも、割と簡単と思われがちな自衛官の試験ですが、意外と落ちてしまう人がいます。
試験対策から倍率、面接までのながれを元自衛官が詳しく解説！
一般曹候補生に受験を控える、もしくは検討中の方向けの記事です。
そもそも自衛隊の一般曹候補生なに？
一般曹候補生とは、曹になる前提で採用される試験の区分です。
簡単に言えば、専門職の正社員採用みたいな感じです。
幹部候補生⇨総合職
曹候補生⇨専門職
自衛官候補生⇨短期契約社員
曹というのは階級名で、ピラミッドの真ん中らへんの階級です。(映画とかに出てくる鬼軍曹はこのグループ)
皆さんがイメージする自衛官の仕事をやっている階級ですね。
入隊後は２士⇒１士⇒士長⇒曹といった流れです。
教育期間は教育隊で約5ヶ月～6か月(陸海空でもちょっと違う)
ちなみに、２士から士長までは自動的になれますが、曹になるときには試験があります。
30歳ごろまでに曹になれないと終身雇用してもらえません。
とはいえよっぽどひどい職務態度でなければ大丈夫です！(自衛隊はものすごく人で不足なので、、、)
https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2019/html/n41101000.html
受験資格
自衛隊は年齢さえクリアすればだれでも入れます。
日本国籍を有する18歳以上33歳未満の者(採用予定日の1日現在)
学歴も、職務経験も、資格も何もいりません。
私が入った時には、大卒で5年ニートしてたって人もいました。
自衛官にとって過去はほとんど関係ありません。
同じ年に入隊したら全員同期です。
18歳と28歳がため語で話してたりしてました。
外国みたいで気楽でいいですよ。
試験内容
・1次試験：筆記試験+適性試験
・2次試験：口述試験+身体検査
一般的な公務員試験と同じです。
陸海空で難易度は違うのですが
空＞海＞陸のと一般的には言われています。
ただ、海と陸はほとんど一緒だと思います。
地域差があるので、場所によっては海のほうが入りやすいと思います。
筆記対策とおすすめ参考書
一般曹候補生はちょっと難しいです。
国語、数学、英語及び作文がメインです。
数的処理的なものあったかと思います。
範囲も広いので、いったん過去問を解いてみて、どの分野ができないか確認しましょう。
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試験勉強で大事なのは何度も同じ問題を繰り返さないことです。
よほど頭が悪くない限り、途中から答えを覚えてしまいます。
過去問はあくまで傾向なだけであって、同じ問題は出ません。
苦手な部分を探す程度にしてください。
過去問⇨できなかった分野をメインに勉強⇨過去問⇨できなかったところを、、、
これを繰り返してください。
国語の対策
国語はそんなに勉強しなくていいです。
漢字、四字熟語を最低限できればいけます。
最悪、気合で解いてください(笑)
文章理解にたっぷり時間を取れるように、他をスラスラとけるようにする方がコスパがいいです。
ポチップ
英語の対策
英語はめちゃくちゃ重要です。
もはや勉強してないと、全てを鉛筆に委ねないといけなくなります。
読めない人には全く読めませんから。
なので多少なりともやりましょう。
ポチップ
できれば文法から⇩
ポチップ
せめて単語だけでも⇩
発音は捨ててもいいです(笑)
とにかく、多少は読めるぐらいに持っていってください。
それだけだいぶ変わってきます。(難易度は低いので多少読めれば気合でいける)
数学の対策
自衛隊の数学は簡単です。
と言うのは多少なりとも数学ができる人だけであって、苦手な人にとっては結構難しいです。
とりあえず基礎である黄色チャートを参考にやってみましょう！
数学で最も大切なことは、暗記です
とにかく公式と、問題の流れを覚えましょう！
こう聞かれたらこの公式をつかたってこうやって解く。
念仏みたいに唱えながら、暗記しましょう。
それが一番効率がいいです。
試験を通るためなんですから、付け焼刃でOK。
完璧主義は捨てましょうね。
合格のボーダーは？
5割くらいだと思います。
自衛官は地域格差が大きので、人気なところだと7割なんてことも、、、
逆に不人気だと3、4割で受かったなんて話も聞いたことがあります。
陸なら北海道
海なら舞鶴がボーダー低めです。
空はどこもそこそこ人気です。
適性検査
適当にやらなければいOKです。
サイコパスな解答は控えましょうね(笑)
あとは、精神的に病んでいるような解答もNGです。
本当に病んでいるでしたら、自衛隊の試験を受けてる場合じゃないです。
ちゃんと心を休めて、元気になってから受けてください。
自衛官なら２、3年ニートしてても笑い話で終わりますよ。(体は鍛えておいてね)
自衛官の倍率
https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2019/html/ns056000.html
平成30年度は、陸が3.9倍、海が3.0、空が7.7倍です。
そもそも受験者27580人全員が自衛官第一志望ということはありません。
滑り止めだったり、地本の人に誘われてなんとなく受けたり、試験の練習で受けたりとか、人それぞれです。
なので、実質の倍率としては陸と海は1倍程度なのかなと思います。(地域によっては定員割れに近い実態がありそう)
筆記でよほどひどい点をたたき出さない、面接でとんでもな発言をしない、一般的な常識をもって挑めば合格できると思います。
身体検査で求められること
一次試験に合格すると、次は身体検査と面接が待ち受けています。
下記を見てください⇩
https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/about/physical-examination/index.html
よほど問題がなければ大丈夫です。
いいのか知りませんが、同期に色弱の人もいました。
メタボな人は多少痩せておきましょう(入ってからきついよ)
面接対策
服装：スーツか制服
場所：最寄の駐屯地
時間が細かく決まっているはずなので、しっかり確認しましょう。
自分が午前面接か、午後面接かによって結構変わります。
面接で基本的に大事なのは、素直に真剣さを見せることです。
嘘を言わずに、かといって適当すぎずにシンプルに答えましょう！
とはいえ
昔災害で自衛官の人に助けてもらって、、、(嘘)
嘘つくとか
お国を守るために、隣国の○○から領土を奪還するために、、、、(極端すぎ)
こういう野望的なのはダメです。
一応自衛隊は軍隊はないので、そこもしっかり理解して受けてください。
大事なのは受け答えです。
素直に真剣に話すのですから、ちゃんと受け答えできて当然なんです。
なぜ自衛官を志望したの？
⇨安定してるから
⇨他のとこでもいいのでは？
⇨試験が難しかったらからです
これでは真剣みがないですよね。
なんでもいいので、なぜ自衛官になりたいか核になる部分を作っていきましょう。
自衛隊特有の質問で
家族は賛成している？
海外に配属になっても大丈夫？
こういうものがあります。
ここは嘘ついていいです。(嘘も方便)
全部YESでお願いします。
本番は合格してから
面接で大きなミスをしなければ、後は合格を待つだけです。
合格の連絡が地本の担当の人から入るでしょう。
でもこれで終わりではありません。
自衛官は採用されてからが大変です。
地獄の教育期間が待っています。
時代が変わって人道的なったとはいえ、そのつらさは変えられません。
頑張ってください。
また、落ちてしまった人へ。
落ちて良かったと思いましょう。
教育隊より不幸な職場なんてこの世にありません。
それでも自衛隊に行きたいというなら、もう1年待って受けましょう。
自衛隊の1歳は学生の1歳とは比べ物にならないぐらい気になりませんから全然OKです。
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