■タイトル:『盗掘王』とうくつおう
■ジャンル:アクション、ファンタジー、転生(過去へ)
■原作:SAN.G
■作者:3B2S 、Yuns(REDICE STUDIO)
■原題:『도굴왕』
■英題:『Tomb Raider King』
■おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆(6.0)
■ピカレスクロマン大活劇。とにかく主人公がやんちゃ。
あらすじ
世界各地に現れた謎の「墓」。その中には遺物と呼ばれる存在がいた。遺物は人間に異能力を与え、その力を手に入れたある者は巨万の富を手に入れ、ある者は世界を我が物にしようと企んでいた。遺物によって変わり始めた世界…そんなある日、嵐の如く現れ、次々と遺物を奪っていく者がいた。人々は彼をこう呼んだ。「盗掘王」と。凄惨な死から蘇った復讐の化身が繰り広げる痛快異能力アクション大作!
ピッコマ
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原作&韓国版コミックで先読みできる?
原作小説
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韓国版コミック
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日本語単行本化されている
すでに日本語で単行本化されています。
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世界観
“遺物”とよばれる不思議な力をもつ古代物が突如全世界に。
国家名などは現実と同じです。
登場人物
主人公:剛力遼河
主人公は剛力遼河(ゴウリキリョウガ)
原作では、ソ ジュホン
とにかく目的のためには手段を択ばない。(自分や仲間が死ぬ未来を変えるために)
定期的に結構ひどいことやってます。
三足烏(八咫烏)と契約し生き返る
主人公は1話目で死にます。(裏切られて)
死に際、カラス型の遺物契約することで、過去に戻って生き返ることになります。
このカラスが、中国的に言えば三足烏、日本的にはヤタガラス(八咫烏)
太陽に住む神の鳥です。
日本的に言うと、アマテラスに使わされた鳥です。
特徴として足が三本あります。
遺物とは?
人類の伝説や伝承を基にした、不思議な力を持つ道具。
主に墓に眠る。
柳孝太郎
原作ではユ・ジェハ
復元師。
レオナルド・ダ・ヴィンチの遺物を持つ。
死ぬまでは詐欺王と呼ばれ、遺物を悪用していた。
レオナルド・ダ・ヴィンチとは?
本名レオナルド・ディ・セル・ピエロ・ダ・ヴィンチ
ヴィンチ村(出身)のセル(父親メッセルの略)の(子の)レオナルドという意味です。
1452年生まれ。
絵も描けるが、他にも軍事技術者として、都市設計士としても活躍するなど幅広く活躍。
有名なモナリザでは黄金比(人が自然と好んでしまう比率)を用いるなど、数学的なアートを残した。
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アイリーン・ホルトン
金融財閥ホルトン家の末娘。
転生前の世界では、破産王と呼ばれた。
※ヒロイン。
遺物:ミダス
ミダスとは?
ギリシャ神話の王様。
とにかく強欲。
「王様の耳はロバの耳」もこの人。
酒の神バッカスを介抱したところ、なんでも願いをかなえてやるといわれ、すべて黄金に変える力を得る。
当然、すべてを黄金に変え、最終的に自分の娘までもを黄金に変えてから過ちに気づく。
教訓の多い王様です。
ユリアン・ミラー
転生前は主人公の盗掘団の副団長。
孤児院を経営するなど、割と良心的な人。
遺物:諸葛孔明、インドラ
諸葛孔明
本名は姓が諸葛、諱(いみな)が亮。
字が孔明(古代中国では、名前(諱)を直接呼ぶことは無礼だったため、字が使用された)
三国志(古代中国の歴史小説)の随一の天才軍師。
映画『レッドクリフ』では金城武さんが演じました。
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インドラ
バラモン教(厳しいカースト制(身分制)の宗教)、ヒンドゥー教(今も主にインドの信仰されている)の神様。
雷を操った。
遺物紹介
遺物をちょっとだけ詳しく解説します。
ハンムラビ法典
主人公が多用する遺物。
古代バビロニアの王、ハンムラビが制定した法律。
目には目を歯には歯をでおなじみ復讐法が盛り込まれました。
ちなみにこの意味は、倍返しはだめ、同等の仕返しをって感じだよ。(金銭賠償もOK)
アヌビス、オシリス、セト
エジプトの神。
皇帝ネロ
古代ローマ帝国の皇帝(5代目)
哲学者セネカが家庭教師を務めるも、母親とのトラブルにより悪い方向へ。
母親を暗殺、キリスト教弾圧(ローマの大火災の原因をなすりつけ)、自殺となかなかハードな人生を送る。
芸術愛好家とも知られ、ネロ祭りという文化祭を定期的に開いた人でも知られます。
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ゾロアスター教のアヴェスター
火を信奉する宗教の経典がアヴェスター。
正確な原本は現存せず。
アナクシマンドロス
古代ギリシアの哲学者。
万物の根源(アルケー)は無限なるものという難しい提言を残した人物。
感想(自己啓発風)
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
これは鉄血宰相と呼ばれたドイツ帝国のオットー・フォン・ビスマルクが語った言葉とされます。
失敗は成功の元なんて言いますが、無駄な失敗というものもあります。
すでに先人がした失敗は、彼らが残した言葉や文字に耳を傾けることで避けることができるはずだからです。
過去の教訓から学ぶことは多いのです。
自分の世界に籠ってしまっていると、己の経験だけがすべての行動の根拠となってしまいます。
それでは、このライバルであふれる世界で勝ち抜くことはできません。
歴史は私たちに生き抜くための知恵や力を与えてくれるのです。
本作は、遺物と呼ばれるスーパーパワーを持った古代物を駆使して戦うバトル漫画です。
遺物たちは、歴史から教訓を学べというかのように、試練を与えていきます。
主人公は時には強引に、時には狡猾に教訓と向き合います。
正攻法だけがすべてじゃない。
そんな感じの漫画です。
おすすめです。
おわりに
主人公がまぁまぁ性根の悪い人間なのですが、ちゃんと復讐の理由もあって面白いです。
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