【日本漫画の未来】このままだと韓国の『Webtoon』や中国アプリに日本市場すらも奪われる

韓国の『Webtoon』を原作としたドラマ『梨泰院クラス』の大ヒットやピッコマ(カカオ)、Lineマンガ(Naver)などの漫画アプリの台頭で、韓国のウェブ漫画が注目を集めています。

『梨泰院クラス』は、KAKAO PAGEやDAUMウェブトゥーンなどを傘下にする株式会社カカオに属する「カカオM」社がケーブルテレビと共同で制作したドラマです。

日本でも漫画のドラマ化はありますが、WEB漫画の会社が制作に入り、世界に展開するという光景は見られませんでした。

すでに紙媒体は衰退の一途を辿っていますが、その陰に隠れてWEB媒体が大きく躍進を遂げていたようです。

こういった現状のため、日本の漫画はオワコンだとかガラパゴス化してまた取り残されるとか、もう韓国勢に支配されるしかないとか言われています。

そこで、日本一Webtoonを読み、幼少期から日本漫画を読みこんできた私が、漫画の未来について論じたいと思います。

結論:短期的には日本最強。長期的には絶対負けると思ってます。

目次

コンテンツとしては負けてない

まず伝えたいことは、日本の漫画は世界すべてを含めてみてもずば抜けてクオリティが高いということです。
これは何十年という積み重ねの上に成り立つもので、韓国や中国がいくら進出してこようと、コンテンツ力で負けることはありえません。

中国やインドが映画市場にどれだけの資本を投じても、ハリウッドには敵わないのと同じです。

漫画においては日本は世界の頂点にいるといってい間違いないでしょう。

強さの秘訣は人

なぜ日本漫画のクオリティが高いかといえば、書き手、編集者、そして読み手のレベルが総じて高いからです。

小さいころから漫画に慣れ親しみ、様々な作品を読んできた人間が数千万人いる。
つまらない作品を許さない作者、編集者、読者がこんなにいる国は、世界広しといえどまだありません。
これが日本漫画の強さです。

Webtoonのレベルは高いが日本レベルには達せない

私自身Webtoonは大好きでよく読みます。
しかし、それは手軽だからであって、決して日本漫画よりクオリティが高いからではないです。

少年ジャンプやヤングジャンプが毎週無料でスマホから読めるとなれば、Webtoonへのアクセスは大幅に減ることでしょう。

まだまだWebtoonのレベルは日本レベルとは言い難いです。

サービスとして、プラットフォームとして負けてる

はっきり言ってWebtoonは読みやすいです。
で、日本の漫画は読みづらいです

日本の漫画アプリ

横スクロール
白黒
やたら広告

そもそも紙媒体のコミック販売がメイン。

ピッコマのSMARTOON

縦スクロール
フルカラー
基本ローカライズされている

スマホで利用がメイン。

ペーパーレスの時代と新興国

先進国は環境のためペーパーレスを推し進めています。
なんでもかんでも電子化します。

一方で新興国の人々は先にスマホが流通したため、紙→アプリではなく、はじめからアプリとなっています。

つまり、これからの世界標準は、漫画を読む=アプリで読むとなります。

ローカライズのすごさ

Webtoonにはスマホ最適化という強みに加え、もう一つの武器があります。
それがローカライズです。

ローカライズは、ただ翻訳するのではなく、その国の人が馴染みやすいよう
に名前や地名、文化自体を変えてしまうことを意味します。

先に言及した『梨泰院クラス』はイテウォンクラスと読むようにもろ韓国語です。
しかし、日本側で配信されたWebtoonのタイトルは『六本木クラス』なんです。

タイトルすら変わっています。
もちろん、地名から主人公の名前まで全部日本化されているのです。


作品よってはマイナスに働くこともありますが、おおむね読みやすくなることが多いでしょう。

※悪い例として『俺だけレベルアップな件』では日本が2つ存在し、謎なことになっている。

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プラットフォームとして支配されたら終わり

上記でも書きましたが、コンテンツ(作品)としては日本は最強です。

ただ、それは人的なリソースとして優れているだけで、作者や編集者、そしてユーザーの漫画を見る目、これらが優れているからです。

漫画供給の仕組み

あくまで、そういった人的リソースはプラットフォームの中に集約されます。

紙がなければ日本のコミック界が成り立たなかったように、これからアプリなしでは成り立たないのです。

つまり、韓国や中国企業がこのプラットフォームを抑えることに成功する=日本のコンテンツもそこに吸収されていくのです。

世界に売れるとなったらそっちに行くでしょ

もし自分の書いた作品が世界中で売れると言われたら、いくら有名出版社に声をかけられていてもそっちを選ぶ人がいると思いませんか?

お客さんが多ければ多いほどチャンスは大きくなるものです。
プラットフォームを完成させられた暁には、優秀な人はこぞってそちらに移ることでしょう。

中国も着々と拡大している

「腾讯动漫(テンセントマンガ)」、「知音漫客(チーインマンカ)」、「 快看漫画(クァイカンマンガ)」
中国で人気の漫画アプリです。

これらも最近ピッコマなどを通して、日本に作品が流入し始めています。

本格的に上陸したら、規模の大きさからもう一波乱あるかもです。

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日本の希望クールジャパンの切なさ

クールジャパン関連予算を見てみると令和2年に552億円の予算が計上されています。
以下がクールジャパンの戦略です。

◎クールジャパンとは、世界から「クール(かっこいい)」と捉えられる(その可能性のあるものを含む)日本の「魅力」。
◎「食」、「アニメ」、「ポップカルチャー」などに限らず、世界の関心の変化を反映して無限に拡大していく可能性を秘め、様々な分野が対象となり得る。
◎世界の「共感」を得ることを通じ、日本のブランド力を高めるとともに、日本への愛情を有する外国人(日本ファン)を増やすことで、日本のソフトパワーを強化する。

クールジャパン戦略について

日本政府はいまこんなことをやっています。
韓国は国策の末にBTSを生み出しました。
この差は大きいです。

ちなみに、クールジャパンとニュース検索してみたら、セクハラの話題がトップに出てきました。

国の力は頼れなさそうですね。



これは私だけかもしれませんが、クールジャパンってめちゃくちゃダサいです。
かっこいい太郎的センス。
パンスト太郎にしろ。

おわり

この件に関しては随時更新していきます。

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ごり子

読んでくれてありがとう!

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