『喧嘩独学』漫画の感想と原作情報｜いじめられっ子が喧嘩と動画配信で成り上がる！

■タイトル：『喧嘩独学』
■ジャンル：青春、喧嘩、恋愛、アクション
■原作：T.Jun
■作画：金正賢
■原題（韓国語）：『싸움독학』
■英題：『Viral Hit』
■中国語題：『格鬥實況』
■国：韓国
■おすすめ度：★★★★★★★★☆☆(8.0)
■母は重病。治療費も払えないくらいの貧困。学校ではいじめ。八方ふさがりの人生がたったの一度の喧嘩によって覆される！

※若干ネタバレ注意

あらすじ

貧乏で力も弱い主人公・志村光太は、ひょんなことから動画配信サービス・ニューチューブで動画を配信することになる。喧嘩をテーマに動画を撮ることにした光太だが、ケンカの仕方も分からず途方に暮れてしまう。そんな時、ケンカの方法を教える秘密のチャンネルを見つけて…次第に独学で喧嘩を学んでいく光太。どんどん強くなる度に、もっと刺激的な喧嘩動画を撮る度にスクールカーストはひっくり返る！

Lineマンガ

韓国版原作コミックで先読みできる？

韓国版コミック

2019年11月17日から連載スタート

Naverで最新話が読めます。

T.Junユニバース作品

原作者T.Jun先生の作品は同じ世界線を共有しています。
「外見至上主義」→「人生崩壊」→「喧嘩独学」と作品が出されています。

・「喧嘩独学」に登場する喧嘩の師？「闘鶏」が、「人生崩壊」の愛梨の父の友人？であるらしい
・「人生崩壊」に扇達也が登場する。（人生崩壊41話）
・「外見至上主義」に「喧嘩独学」の主人公志村光太が登場する。
・「人生崩壊」には「外見至上主義」の主人公が登場する。

初めて殺人という重いワードが登場

原作者T.Jun先生の作品はどちらかというとコメディ、ポップな感じの漫画でした。
今回は、初めて人を殺害するような描写が取り入れられていますので、苦手な人は気を付けてください。

こんな人におすすめ！

①成り上がり好き
②ハーレム展開嫌いじゃないけどやりすぎは嫌い、ほどほど派
③主人公が最強でなくていい
④コメディ好き
⑤かっこつけ嫌い

全部当てはまったらおすすめです。

登場人物

志村光太

本作の主人公。
いじめや母親の病気、貧困と三重苦の人生を歩んでいたが、たった一度の喧嘩で人生を変えてみせる。

原作では유호빈

ヒロインの名前は春夏秋冬だけど

韓国版原作では、ヒロインの名前がすべて春夏秋冬にちなんでつけれているらしいです。
が、ローカライズされた日本語版はちょっと違っています。

原作：보미(春)、여루미(夏)、가을(秋)、겨울(冬)

朝宮夏帆

ワクドナルドの女神。
原作での名前は、최보미(チェ・ボミ)です。
ボミさんというの某有名ゴルファーの方にもいましたが、春に生まれたという意味があるようです。
なぜか日本語版は夏になってますね。

ルミ

光太のクラスメイトで美容系配信者。
原作では여루미(ヨ・ルミ)。
韓国語で夏は여름(ヨルム)なので、こっちが夏を意識した名前らしい。

扇達也

光太のクラスメイト。
総合格闘技の選手で作中最強クラス。
朝宮夏帆の幼馴染でもある。
優男に見えますが、過去には暴走族のNo2を務めていたことも、、、

原作では김문성(キム・ムンソン)

カネゴン

いじめっ子。
こうもり野郎だったが、主人公のよき相棒になる。

ハマケン

詐欺行為を働く動画配信者。
光太のクラスメイト。
いじめていた光太にやり返され詰む。

新庄玲央

作中最強クラスのテコンドー使い。
性格がねじ曲がってるイケメン。
こいつも配信者。
原作では성태훈。

八潮秋

1年生で、動画編集者。
原作でも秋という意味の名前(가을)

最強キャラはおそらくマイクタイソン

マイクタイソンらしき男が定期的にインタビューに答えている。

初見感想

王道のいじめられっ子ものに、今を時めく動画配信が組み合わさった最強の王道青春物語。

子供に将来の夢はと聞けば、数十年前は野球選手とかケーキ屋さんとかが多かった気がします。
それが今や男女平等で誰もが動画配信者と答えることでしょう。

これは大人であっても変わらず、私も動画配信者になりたいくらいです笑
みんなの憧れが動画配信者なんです。


時代のトレンドに反して変わらないものが、過去からある人の恥「いじめ」
一体いつになったらなくなるんだと誰もが思っているのになくならないもの。
大人の世界に蔓延るいじめをみた子供は、同じように周りをいじめます。
いじめっ子が大人になっていじめを続けることもあれば、いじめれっこが大人になっていじめに走る場合もあるという永久機関です。


本作は、ひ弱ないじめられっ子が、不条理ないじめ、理不尽の社会に対して動画配信を通して挑んでいきます。
目的は収益です。
別に正義でやっているわけじゃないです、ただのマネタイズなんです。
金のために、社会のしがらみを、理不尽をぶち壊して、まきこんで、手に入れ続けていくのです。

こんなに合理的な復讐物語はほかにはありません。
痛快です。

もちろん暴力は問題の解決にはなりません。

とはいえ、いじめられっ子が求めるものすべてが本作に込められているでしょう。
いじめの解決、いじめの先にあるもの、本当は欲しかったもの、自分の存在意義すべてがそこにはあります。

社会問題を詰め込んでいるにも関わらず、非常に軽い、とってもコミカル、そして青春的です。
こんな作品が読みたかった、めちゃくちゃおすすめです。

おわり

随時更新します。