■ジャンル:サスペンス、ミステリー
■作者:二宮正明
■国:日本
■おすすめ度:★★★★★★★★★☆(9.0)
■ちょっと陰湿な村サスペンス。
山間の村「供花村」に赴任してきた駐在・阿川大悟。
村の人々は大悟一家を暖かく受け入れ、幸せな生活が続くはずった。
あの日、一人の老婆が遺体で見つかるまでは、、、、。
「この村の人間は人を喰ってる」
日本のよくある田舎。
村八分。
村の秘密を巡るサスペンス。
人食い?
それがこの「ガンニバル」です。
感想
村の人たちが人を食っている。
ドラマ『トリック』や『世にも奇妙な物語』でありそうなお話です。
村の秘密に感づいてしまった主人公が、様々なトラブルに巻き込まれる。
それぐらいに思っていました。
全然違います。
小さな村の、ある家庭の秘密の慣習。
複雑な人間関係。
単なるサスペンスホラーなはず。
でも、物語が進むごとにどんどん大きな話になっていきます。
怖いというより、すごいという印象に。
完結していないので何とも言えませんが、正直どう終わるのか想像がつかなくなってきました笑
ガンニバルの意味
タイトルの『ガンニバル』とは、「ハンニバル」をロシア語表記したものです。
食人、ハンニバルと言えば
映画『羊たちの沈黙』に登場した人食い殺人者「ハンニバル・レクター」が思い出されます。
『羊たちの沈黙』はトマス・ハリスの同名小説を映画化した作品。
アカデミー作品賞を受賞した唯一のホラー映画。
連続殺人事件を追う女性FBI訓練生と、彼女にアドバイスを与える猟奇殺人犯で元精神科医(レクター博士)との奇妙な交流を描いた作品。
またハンニバルと言えば、カルタゴの英雄「ハンニバル・バルカ」もいます。
「ハンニバル」はフェニキア語の hanni 「恵み」と bal 「バアル神」。 hanni はヘブライ語のハンナ hanna 「神の恩寵、恵み」に由来しているそうです。
そして、このカルタゴの宗教では幼児を生贄にするという慣習があったそうです。(カルタゴを滅ぼしたローマ側の記録なので本当かは不明)
『ガンニバル』というタイトルは、食人、幼児犠牲というテーマを暗に匂わせているのかもしれませんね。

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