『4000年ぶりに帰還した大魔導士』漫画の若干ネタバレ感想| 神に敗れた最強魔導士が再び動き出す!

■タイトル:『4000年ぶりに帰還した大魔導士』
■ジャンル:ファンタジー、転生(未来へ)
■作者:낙하산 (落下傘)
■脚色: 따개비(フジツボ)
■作画:김덕용(kd-dragon(REDICE STUDIO))
■原題:『4000년 만에 귀환한 대마도사』
■原作小説は2017年から、2020年にkakaopageでコミカライズ化
■おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆(7.0)
■最強魔術師が転生。敵が強大な分割と面白い。

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あらすじ

フレイ・ブレイクは魔法学校ウエストロード・アカデミーの劣等生で、名門家紋ブレイク家の恥と言われていた。学校では陰惨なイジメを受け、家では父親からの無慈悲な宣告。つらく苦しい人生に絶望したフレイは、自ら命を絶ってしまう。しかしその瞬間、彼の肉体に新しい魂が宿る。「なんだ?この軟弱な体は?ゼロから鍛え上げないとだめだな…」その魂の正体は4000年前、神を自称する存在”デミゴッド”との戦いの末、奈落の底に封印されてしまった”大魔道士ルーカス·トロウマン”だった。劣等生フレイ・ブレイクの肉体を器にし蘇った、彼の痛快な復讐劇の幕が上がる!

ピッコマ

小説家になろう系ではない

今や一大ジャンルとなった株式会社ヒナプロジェクトが提供する小説投稿サイト『小説家になろう』。
このサイト発の小説を原作にした漫画はたくさんありますが、本作は違います。

韓国のWEB小説をWebToon(韓国のWEBコミック)にしたものを翻訳した作品です。

韓国版(原作)を読む方法

검색 | 카카오페이지

kakaopageで読めます。

世界観

■アナインティド大陸が舞台。
■10以上の知性種が住む。
■人間はそのうちの3本の指に入るほどの勢力を誇る。
■人間最大の勢力はカストカウ帝国。
■ドラゴンやデミゴッドのような人外の存在から、オークやドワーフのように強靭な肉体を持つ種族、長命のエルフなどがいる。

敵はデミゴット

半神的な種族。
不死身。
数は少ない。
多くて100ぐらい。
世界を滅ぼせるだけの力を持っている。

4000年前に5人の英雄がデミゴットに立ち向かった

  • 大賢者シュハイザー
  • 魔導武王カザジン
  • 剣豪帝ルシード
  • 黒い魔女イーリス
  • 大魔導士ルーカス

人類の頂点に立つ5人が戦いを挑んだが、ルーカスの失踪によりバラバラに。
目的は達せられず。

ブレイク家

主人公が転生したフレイ・ブレイクの生家。
当主は7成アークメイジ、イサカ・ブレイク。

マナ

魔法の根源。
自然にあるエネルギー。
すべての物質を火、水、土、風の4つの要素に分解でき、さらに魔法を使うために分解したものがマナ。

歴史※以下ネタバレ注意

神は3つの世界を作った。
人間たちが住む世界。
魔族たちが住む魔界。
死者を導く天界。

神からの祝福を受けた天界人の1人は「ミカエル」の名を貰う。
しかし魔界のルシファーにより天界は破壊され、天界人は人間たちの世界へ逃げこむことに。

「ミカエル」は地上で王となる。
のちのデミゴットである。

人間の世界はドラゴンが支配していた。
人間は奴隷でしかなかった。

デミゴットとドラゴンは覇権を争う戦いが始めるが、その圧倒的な力にドラゴンは敗北する

敗北したドラゴンは、デミゴットに対抗するため人間の守護者となり、マナの使い方を教え始めた。


そして…….

感想

気づかないうちに支配された。

主人公は人を超越した力を持ちながらも、支配者たるデミゴットに敗れさった伝説の魔導士。
彼は敗北の代償として別次元に監禁されました。
動けはしないが意識だけはあるというひどい拷問のような生活は4000年にわたって続きました。

それが、ひょんなことから、4000年後を生きる若い魔導士に乗り移り、再び地上に戻ることに。

しかし、主人公が4000年ぶり目にした世界は、以前と何も変わらず、何も起きていない普通の世界でした。
敗北後の世界に何があったのか。
デミゴットと戦い続けていた魔導士たちはどうなったのか。

本作は、裏で世界を支配するデミゴットとそれに抗う魔導士たちを描いた、4000年に及ぶファンタジー巨編です。


裏で世界を支配するといえば、なんとも都市伝説チックで誇大妄想な話です。
現実にはそんなものいません。

しかし、本作ではそれがいるわけです。
神に近い力をもち、表立っては姿を現さない、かといって世界の安定も求めない、人間からすると非常に迷惑な存在がいるのです。

人を操って、戦争を起こさせ、自分たちに歯向かえるような勢力を作らないようにバランスをとっている。
少なくとも4000年はそれをやり抜いていて、で、ほとんどの人はその支配に気づいてもいません。
なんと、優秀な奴らなんでしょうか。

有名な戦略書孫子にこんな一文があります。
『是の故に、百戦百勝は、善の善なる者に非るなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。』

簡単に言えば100回戦争で勝つより、一度も戦わずに敵を屈服させるほうが戦略価値があるというわけです。
デミゴットはこれをやっているのかもしれません。
人類、またその他種族が結託して自分たちを攻撃することを戦わずに防ぐ、仲間内で争わせて力をそいでしまう。
やっぱり優秀です。


しかし、これには一つ疑問があります。
そもそも、デミゴットって何が悪いのか?
貢物を要求するとか、人を生贄に要求するとか、そういった描写が序盤にないのです。
本当に支配しているのか甚だ疑問です。

裏で煽ったりしないで、って一言で終わる気がしないでもないです。
それで嫌だ!って言っているのなら、何て幼稚な連中なんでしょうか。
自分たちに利益もないのに、ただ裏で煽り続けているわけです。
デミゴット社会はストレスがすごいのかもですね。

これに関してはあくまで個人的推察ですが、もしくすると現代のネット社会を皮肉っているのではないでしょうか。
ネットで、顔も名もさらさず人をあおる、そんな人たちを風刺しているのかもしれません。

もちろん、これからいかにデミゴットが悪い存在なのか、描写があるかもしれないので、断言はできませんが、もしかするとそういうことかもしれないです。

それくらいにデミゴットに関しては情報がないのです。

そして、これは本作の面白さにもつながります。
読者が知らないように、作中の人物たちにもこのデミゴットのことを全く知りません。

私たちは、作中の人物と一緒にこの巨大な敵について知っていくのです。
小出し小出しです。
もしかしたらこんな奴らなのかなとか、実はこんな秘密がとか、毎日そんな風に考えさせられてしまう。
頭の中はいつのまにかデミゴットでいっぱい。

気づいた時にはデミゴットに心を支配されている……


なんてこともあるかもですね。


おすすめです。

おわりに

面白いです。
随時ネタバレになりすぎないよう更新します。

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