【漫画】『最強の王様、二度目の人生は何をする？』を原作を含めて解説！※ネタバレ少し注意

■ジャンル：アクション、ファンタジー、転生(死後転生＆異世界から異世界)
■作者：turtleme93(韓国系アメリカ人)
■作画：fuyuki23(日系アメリカ人)
■韓題：『끝이 아닌 시작』
■中題：『三岁开始做王』
■原題：『The Beginning After the End』
■国：アメリカのWeb小説原作
■おすすめ度：★★★★★★★☆☆☆(7.0)
転生ものが好きならおすすめ。
科学技術の発展した世界の国王が魔法のある世界の赤ちゃんに転生。
世界の謎に迫る異世界転生漫画。

あらすじ

私は史上最強の「王」である。数多の敵を退け、数々の功績を残した歴代最高の覇王だ。 しかし、ある朝目覚めた私は奇妙な違和感を覚える。手足が短い、視界が極端に低い、見知らぬ男女が私を「アーサー」と呼び、微笑みながら覗き込む。そう…私は無力な赤子に転生してしまったのだ！最強の王様がいたいけな赤ちゃんに転生する、痛快冒険ファンタジー‼

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原作英語版&韓国版&中国版で先読みできる？

英語版コミック(Tapas media)

英語版小説(Tapas media)

韓国版コミック(kakaopage)

中国版コミック

日本語版の単行本発売決定

原作はアメリカのWeb小説

アメリカと言えばアメコミですが、意外とweb小説とかも流通しているようです。
本作は韓国系のアメリカ人turtleme93さんが原作を、コミカライズを日系アメリカ人のfuyuki23さんが担当しています。

国王が異世界の赤ちゃんに転生

国王グレイが死後に、アーサーレウィン（Arthur Leywin）という赤ちゃんに生まれ変わるところから物語が始まります。

こんな人におすすめ！

①異世界ファンタジー世界好き
②世界の謎展開好き
③主人公は最強に限る
④さらっと助けるすかした感じ嫌いじゃない
⑤主人公に欠陥がなくていい

全部当てはまったらおすすめです。

登場人物

『最強の王様、二度目の人生は何をする？』登場するキャラクターの強さを格付け！最強ランキング！

アーサー・レイウィン

本作の主人公。
前世では卓越した剣の技量を持つ国王だった。
老衰による死を迎えたが再び異世界で生をうけた。
「ノート」という偽名をつかう。

レイノルズ・レイウィン

アーサーの父。
元冒険者。

アリス・レイウィン

アーサーの母。
元冒険者。
エミッター。

エレナー・レイウィン

アーサーの妹。

ジャスミン・フレームワークス

レイノルズ夫婦の元仲間。
優秀なオーグメンターであり、名家の出身。

シルビー

龍「シルビア」より託された子供。
希少なマナ・ビースト。

テシア・エラリス

エルフの国、エレノア王国の王女。
盗賊に誘拐され、売られる寸前に主人公に助けられる。

イライジャ・ナイト

ドワーフの血を引く青年。
Aクラスのコンジュラー。
大地を操る。

用語解説

アドベンチャラー

冒険者のこと。

オーグメンター

マナを扱える戦士。
身体強化をメインに前衛として戦える。

コンジュラー

マナの放出を得意とする魔術師。
得意の属性をメインに環境に応じて戦闘に加わる。

エミッター

マナを応用し、重症であっても治療可能な魔術師。

世界観

転生先はデイカテン大陸(Dicathen)と呼ばれる地域で、3大大陸の1つとなっています。
大陸は4つの地域に分けられ

• 人間が住むサピン王国
• エルフの住むエレノア王国
• ドワーフの住むダルブ王国
• マナビーストが生息する暗黒地帯(ビーストグレイズ)

また、既知の大陸世界の向こう側にも別世界が広がっているらしい。

マナコアのレベル

魔導士としての力を示すマナコアの色ですがランク順に解説します。
色が薄く明るいほど強力なマナを利用できます。
色の濃度により区分けもある。濃い→普通→淡い(淡いほど純度が高いとされる)

100人に1人の子供がマナを感知できるとされています。

ランク1　ブラックコア

一般人。
魔法が使えません。

ランク２　レッドコア

初級者。

ランク３　オレンジコア

中級者。

ランク４　イエローコア

上級者。

それ以上

ランク5がシルバーコア。
ランク6がホワイトコアとされています。

また例外としてオッドコアやパープルコアのと言うものもあります。

マナビースト

ビーストコアを持つ魔法生物。
E、D、C、B、A、AA、S、SSクラスに分類されます。

マナってそもそも何？

よくRPGゲームなどでも使われますが、意外と知られていないのがマナという概念の意味です。

マナとはメラネシア語で力を意味する言葉なんです。
超自然的な力をマナと呼んでおり、これを研究したイギリスの学者によって世界に広められました。

基本的には太平洋南部の島々で信仰されている土着の宗教的要素です。
この力とは、物理的な力とはまた違う、物事に何かしらの作用を与える効用のようなものです。

イースター島のモアイはこのマナ信仰のためであったのでは、という説もあります。

９０話まで読んだ感想

本作は異世界チート系漫画の集大成というか、終着点であると思う。


『最強の王様、二度目の人生は何をする？』はアメリカ発のWeb小説原作漫画です。
物語は、ある王国の王である主人公は死ぬところから始まります。
彼は、現代に近い科学技術が発達した世界で王として生き、そして剣技の達人でもある男でした。

彼は自分がなぜ死んだのか理解できず、思い出そうとしていました。
しかし、思い出せないまま光に包まれ、別世界に住む若夫婦の息子として生まれ変わるのです。

その生まれ変わった世界は、剣と魔法が支配する全くの異世界。

魔法生物たちが草原をかけ空を飛び、魔法を使う魔導士や戦士たちが力を競い合い、エルフやドワーフといった種族が王国を作り上げるそんなファンタジー世界です。


あぁ、またか。


またよくある異世界転生チート漫画か。


そう思う始まり方でした。


９０話までもそれは変わりません。


しかし、本作はそれだけではないんです。

確かに、異世界漫画であり転生チートものであるのは間違いありません。
主人公は異常に強い、特殊な力を扱う、まわりには主人公のことが好きな女性キャラが複数人いる。
魔法学校に通う、性格の悪い貴族をボコボコにする、妹にやさしい、幼馴染がいる、、、とまぁお決まりのやつが詰め込まれています。

もうお腹いっぱいのやつです。

私が本作を気に入っているのは、上記のようなテンプレ展開が非常に綺麗だからです。
絵が綺麗、流れがスムーズで綺麗、展開もだらだらせず綺麗、主人公の挙動がスマートで綺麗。
そしてクサいんだけど、クサくない、絶妙なラインで進んでいくのです。

あと一歩進めばただの異世界転生チート漫画、一歩戻れば設定過多のファンタジー冒険談、微妙なバランスで成り立っています。
私はこの絶妙なラインこそが、異世界転生チート漫画の到達点であると考えています。

主人公が強え、悪い奴をボコボコにする、とにかく爽快感を求める心が異世界転生チート漫画を欲している。
その一方、こんな幼稚な漫画読んでいられるか、自己承認欲求を漫画に求めるなんて恥だ、同じような漫画を繰り返し見てどうするんだという、己を縛る大人像がその心を断罪してしまう。

この複雑な心情のまま、楽しめるぎりぎりのラインが本作です。


もちろん、最終的にどうなるのかわかりません。

少なくとも現段階では、本作は異世界転生系チート漫画の終着点といっていいでしょう。
おすすめです。

おわり

随時更新します。