今回は国家一般職のボーダーについて解説します。
実際に合格するために必要な点数がどれくらいか確認しましょう!
たいていは教養、専門ともに6割ぐらいとは言われているよ。
国家一般職は標準点で計算される
国家一般職は教養、専門ともに40点満点です。
普通に計算すれば、教養が20点で専門が15点だった場合、持ち点は35点ですよね。
得点率は35÷80=43.75%
つまり100点換算で約43点となります。
これを基に上から何人と決まると思われがちですが、、、、
ちょっと違います。
実際は
10 × 配点比率 × (15×得点ー平均/標準偏差+50)
⇧で求められます。(偏差値と一緒)
簡単に言えば、テスト難易度で1問の価値を変えるよってこと。
例えば、平均80点の70点と、平均60点の70点では、同じ点数だけど価値が違うでしょ。
標準化とは?
標準化とは異なるデータをできるだけ公平に比較するために使われる統計手法です。
身近なところでいうと偏差値がこれにあたります。
実際の数字に補正をかけることで、公平な得点に計算しなおします。
なんでそんなことするの?
くどいですができるだけ公平にするためです。
平均と得点の関係性
例えば、教養35点専門10点のAと、教養10点と専門30点のBがいたとします。
この場合、総得点が45点:40点になるので、Aの方が高得点になりますよね。
教養 | 専門 | |
A | 35 | 10 |
B | 10 | 30 |
ここで平均点をみて見ましょう。
仮に教養が30点、専門が20点だったとします。
単純に点数比でいうと、3:2ですよね。
つまり専門の方が難しかったわけです。
この比率で計算し直すと
得点は教養が32点:専門が48点が満点になり
教養1問0.8点、専門が1問1.2点になります
つまり
教養 | 専門 | |
A | 36 | 12 |
B | 8 | 48 |
でも平均点て、一部の極端な数字で結構影響されますよね。
55点と45点の平均も、100点と0点の平均も50点で同じですが、問題の難易度が一緒とは言えませんよね。
標準偏差とは?
点数のばらつきを表します。
例えば
全体の9割が45~60点収まった平均50点のテストで100点取るのと
100点が何人もいるけど0点も同じぐらいいるため平均が50点なったテストで満点とるの
どっちが難しいと思いますか?
一般的には前者だと思いませんか?
後者だとめちゃくちゃ簡単なのに、まったく勉強してない人がいるせいで平均が下がっているとも取れます。
つまりばらつきが少ないテストで、突出した点数をだした人が一番優秀と言えるでしょう。
というか、ばらつきが少ない場合突出した点数を取ると平均が上がるので、平均が50点だとすると、100点はほとんどいない計算になります=100点は希少な存在だから価値が高い。
0点がいるせいで100点もたくさんいるけど平均50点=100点の価値は低い。
だからばらつきを計算式に取り入れる必要があります。
面接も標準化される
面接もA~Eという評価項目で分けられます。
これも標準点が算出されます。
つまり、人数比で点数がつくので、半数がBだった場合Bでも価値はその分低くなります。
逆にそんな状態でEを取ったら、、、、大変ですね。(ものすごく点差がつきます)
全部平均ぐらいとったら500点になる
国家一般場合、1000点が最大となります。
標準点方式なので、すべて平均を取ると500点になります。
10 × 1 × (15×点数ー平均/標準偏差+50)
⇨点数=平均の場合
()の中が50だけになります。(点数ー平均が0になるため)
全科目平均なので、比率をまとめて1にします。
つまり、残った10と50をかけると500となります。
配点比率とは?
公務員試験はたいてい配点に比率があります。
国家一般職 | 教養 | 専門 | 小論文 | 面接 |
---|---|---|---|---|
配点比率 | 2/9 | 4/9 | 1/9 | 2/9 |
専門は2倍とよくいいますが、教養と比べ比率が2倍になっているわけです。
ボーダーは地域によって違う
国家職は全国区ですが、一般の場合は地域によってボーダーが変わってきます。
当たり前ですが、募集人数や受験者が違いますから仕方ないです。
1次試験 | 北海道 | 東北 | 関東 | 東海 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
令和1年 | 276 | 308 | 377 | 349 | 394 | 340 | 352 | 343 | 299 |
平成30年 | 314 | 333 | 389 | 359 | 386 | 354 | 348 | 348 | 327 |
平成29年 | 300 | 331 | 385 | 371 | 390 | 360 | 360 | 373 | 349 |
北海道と近畿だと100点近く差がありますね。
最終合格 | 北海道 | 東北 | 関東 | 東海 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
令和1年 | 485 | 488 | 537 | 532 | 566 | 514 | 539 | 514 | 412 |
平成30年 | 512 | 497 | 557 | 528 | 561 | 459 | 520 | 524 | 469 |
平成29年 | 467 | 510 | 555 | 553 | 574 | 522 | 541 | 545 | 519 |
平均だけ取ってると危なそうですね、、、
筆記が終わったら、とりあえず大体で計算して、2次でどれだけ必要か予想しましょう!
標準偏差は大体5~6で見積もっておけばいいと思います。
平均が20点だとすれば、大体みんな15~25ぐらいにいるでしょう。
標準偏差はボリュームゾーンのばらつきなので、何となくで予想しましょう。
おわり
平均点よりちょっと高めを狙おう。
激戦区はきつい。
緩いところは同じ試験なのにボーダー低い。
読んでくれてありがとう!
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