【憲法入門】憲法の前文てどんな意味があるの!?

本記事は憲法の前文について解説しています。
試験にはほぼ出ません。

主に憲法の三大理念、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義がメインです。

目次

そもそも憲法の前文ぜんぶんってなに?

Jonny LindnerによるPixabayからの画像

「前文」というのは小説の前書きと同じようなものです。
小説などの本を読むとき、目次の前に短い文章が書いてありますよね、それと同じ要領です。

ただし、小説だと内容に深く関わることは書いてないですが、憲法の場合はわりと重要なことが書いてあります。

前文前半の内容

諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

皆で自由に楽しく暮らすことを目指します。( 基本的人権の尊重 )
戦争はしません。(平和主義)
国のことを決める権利 を国民が持つことを宣言します。(国民主権 )

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

→国の運営は、国民から選ばれた代表者に委託して行います。( 間接民主制 )
彼らは国民生活を良くすることに努めます。
ここまで書かれたことは人類にとって当然のルールです。
なのでこれに反するルールは認めません。(自然権)

前文後半の内容

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

→読みづらいですが読んだままです。

公務員試験などでも、たまに穴埋めがでることがあります。
自由のもたらす恵沢」「戦争の惨禍」、こういった普段使わない言葉のところがポイントです。

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