自衛隊の訓練って本当にきついの?教育隊の1日を解説!【体験談】

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自衛隊ってきつい訓練をしているイメージありますよね。

私は若いころに自衛隊に入っていたことがありますが、正直に言えばきついなんてものじゃなかったです。(と言ってもつらいのは初めだけでしたが)

もし自衛隊を目指している人がいれば役立つかもしれないので
今回は自衛隊での体験談をご紹介します。

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入隊した経緯

Thierry RaimbaultによるPixabayからの画像

パイロットになりたかった

自衛隊に入った理由はパイロットです。
ちょうど大学生の頃です。
当時スターゲイトSG-1というドラマにはまっていた私は、主人公が空軍の大佐であったことに影響され、無謀にもパイロットを目指していました。(なりたいなと思っていただけです)

ごり子
ごり子

スターゲイトSG-1は最も長く続いたSFドラマとしてギネスも載ったドラマだよ。

幹部候補生試験に受かるも、面接で落ちる

パイロットになるには幹部にならないといけないらしい。
何か調べたわけでもなく、何となく聞いた情報を頼りに幹部候補生の試験を受けました。

法学部だったため試験は受かりましたが、対策もせず臨んだ面接では当然落とされます。(ちなみに県庁もこのとき面接で落ちました笑)

海上自衛官になる

なぜ海上自衛官かと言えば特に理由はないです。
そもそも幹部候補に落ちた後のことを何も考えてなかったので、就職できるならなんでもよかったのだと思います。(海自は倍率が低い)

面接の合格発表後に幹部以外の自衛官試験(私は補正)があり、それで海上自衛官になりました。

教育隊時代

とにかく走る

訓練はいきなり始まりました。
前置きもなく、研修や歓迎会もなくスタートです。
塀に囲まれた刑務所のような施設(みんな刑務所と呼んでいました)に突然監禁。
教育隊入隊式の前に、入隊式のための訓練が始まります。

この期間はとにかく走ることが多かったです。
だらけた生活の大学生にはかなり応えました。
この時点でやめる人もちらほら。

その気持ち、わからなくもないです。

入隊式後は地獄

私は4月入隊だったため、日程的にはGWまで外に出られません。
朝は6時に陽気なラッパに起こされ、ラッパが鳴り終わるまでに着替えて、ベッドメイクして、整列をする、そして筋トレ、朝ごはんはそれからです。

朝食を済ませた後は、足早に部屋に戻ってベッドメイク、靴磨き、制服のアイロンがけをやらねばなりません。
3歩以上動くならは駆け足。
とにかく時間に追われます。

もちろんなんでも5分前行動が鉄則。
ちなみに自衛隊の5分前は実質10分以上前という意味になります。
10分以上前に準備しておかないと、いざ5分前になった時に動けないから、というよくわからない原理です。

気づけば午前の課業が始まります。(日によっては行進をしてから)

午前と午後の課業

教育隊の課業とは学校の授業のようなものです。
方式はまったく一緒。(日本の教育は軍隊式とよく言われますよね)
中学生に戻った気分になると思います。

違う点はひとつだけ、先生がまったく優しくないところです。
授業中に1人でも眠ればひどい罰が待っています。

罰で革靴のまま延々と校庭を走らさせられたこともありました。
自衛官は靴が綺麗でないといけません。
校庭を走った革靴がどうなるか、悲惨なものです。
また、それ以上に期限なく走ること自体も精神的にきついものでした。

課業は勉学と体育が半々です。
体育と言っても内容は、スパルタな部活の練習みたいなものです。
重いものをもって走る、しかも競争で負けたらきびしい罰が待っている。
仲間が倒れるのを見過ごしながら、運動をしないといけない、そういう経験は自衛隊でしかできないでしょう。
もっとも今の時代では自衛隊でもダメそうですが。

課業の間にお昼ご飯の時間があります。
お昼休憩と呼ばれますが休憩ではないです。
さっと食べて、午後の課業の準備、靴磨きやアイロンをしないといけません。
自衛隊はご飯がおいしいといわれますが、味わって食べることはほとんどないと思います。

午後の課業の整列して、予定通りこなします。
自衛隊は学校と同じなので、夕方には課業が終わります。
しかし、そのあとは課外訓練(部活みたいな位置づけ)があるので形式的に終わっているだけです。

課外訓練は班長しだい

教育隊はいくつかの分隊があり、分隊のなかに班があり、班は部屋ごとにチームに分けられます。
そして課外訓練を考えるのは現役の自衛官である班長達です。

私の時は、幸運にも恐ろしく厳しい班長だったため、毎日が地獄でした。
なにがつらいかと言えば、とにかく競わせるのです。

教育隊は厳しい環境下にあるため、同期同士の仲間意識は非常に強いものになります。
なので競争となると、仲間のために手を抜けなくなってしまい、自分で自分を追い込む状況に陥りがちです。

運動嫌いの私ですら、この頃ばかりは必死になって走っていました。
リレーのように直にバトンを渡されて、手抜きで走れるような人はそうそういないでしょう。
全力で走ってたら、身体がもたないとわかっていても走ってしまうものです。

全員が力尽きるころ、日もくれ、何か特別に罰がなければ訓練終了です。

だからと言って休憩なわけではない

訓練が終われば、夕食、お風呂、掃除、洗濯、衣服の手入れが待っています。
自由にやっていいわけでもなく、決まった時間に決まったことをやらねばなりません。
また事あるごとに整列させられます。(今どきの人からしたら生産性のかけらもない組織です)

ほんとに休憩と言えるのは寝る前の30分ぐらいでしょう。
夜10時なれば消灯です。

ベッドにはいっておとなしくしないといけません。
少しでも班長達の気に障る行動をしてしまえば、恐ろしい罰がまっています。

寝ている時に、無理やり起こされてからの筋トレはただの地獄です。


何事もなければ1日が終わります。

食事を数える生活

私だけかもしれませんが、毎日食事を数えていました。
マイレージのように何ポイントたまったら休みがもらえるだとか、外出できるとか考えて精神を保っていましたね。

それくらい病む生活です。

身体は鍛えられるの?

鍛えられます。

筋力がつくとかだけじゃなく、足が速くなったし、泳ぎも早くなった、懸垂も軽々できるようになりました。(項目ごとにレベルがあり、最終的にはどれも1級か2級になれました)

鍛える面ではいいかと。

お金はたまる?

公務員の中で言えば、たまりやすいと思います。
給料水準も悪くないです。(教育隊の時は薄給)

ただ使う機会が少ないから貯まるという人がいますが、見ている限りだと自衛官は節約下手な感じがしました。
外出するとかなりの金額を使いがちです。

自衛隊の1日体験は地獄?

私が教育隊にいた頃にも、体験入隊に1社来ていました。
割と大手の企業で100人ぐらいまとめてって感じでした。


教官はお客様待遇だって言っていました。
確かに口調や待遇は優しかったです。(自由に水を飲めていたし、だらだら歩いている人もいた)

ただ、やっていることは普通の訓練だったので、一般的な生活を送っていた人にとっては間違いなく地獄でしょう(笑)
食堂で見かけた時、死んだような顔をしてご飯を食べていたのを覚えています。

1日体験といっても2~3日いた気がするので、本当に気の毒です、、、(なんの意味があるのやら)
数日で人として成長できるなら誰も苦労しません。
あれじゃあ、ただの苦行体験ですよね(笑)

良かったこと

終業式は感動しかない

良かったことは一つだけです、終業式です。
あれ以上の達成感を味わうことはそうそうできないと思います。

辛かった分感動も大きいです。
仲間との分かち合えるという経験をつめるのは、人生においてよい機会だと思います。

入って損はない

自衛隊を生涯の職にするのはちょっともったいない気もします。
自由な時代ですから、自由に生きた方がいいです。

ただ、あの経験は自衛隊でしかできないものです。
もし18歳にもどれるなら、自衛隊に入隊して、お金をためてから大学に行きます。
絶対に嫌がるでしょうが、子供にもできたら自衛隊に入ってから大学に行ってほしいです。

時間とお金の大切さ、学ぶことの大切さ、そして健康の大切さ、生きるうえで大切なことのほとんどが学べます。
怠惰に4年間を消化することはなくなるでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

ずいぶん昔の事なので何となくですが、自衛隊を考える人の後押しになれば幸いです。

ごり子
ごり子

読んでくれてありがとう!

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