【憲法】罪刑法定主義を簡単にわかりやすく解説

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罪刑法定主義とは

  • 罪刑は事前に法律で決められていること
  • 事前に告知されていること
  • あいまい、もしくは恣意的な内容でないこと
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罪刑法定主義とは?

Daria GłodowskaによるPixabayからの画像

何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない

憲法第31条
ごり丸
ごり丸

法律に違反しないと捕まらないってこと?

ごり子
ごり子

まぁそんな感じ。
正確に言うなら、ある行為をした時点で、それが犯罪だと明確に決められた法律がないなら、裁かれないってこと。
法の不遡及ともいうけど、あと出しで犯罪者にされたら大変でしょ。

法律なくして刑罰なし

ある行為を犯罪として裁くためには、事前に明確に立法府が制定する法令で決めておかないといけません。

罪刑法規のルール

  1. 法規を明確にし、公平に罰するために、事前の「公正な告知」が必要
  2. 行政の恣意的な裁量権を制限するもの(曖昧もしくは広く意味が取れるものはダメ)

ようするに、知らない間にこっそり犯罪にされてたり、警察官のその日の気持ちで捕まったり、捕まらなかったりとかはやめましょうってことです。

根拠

自由主義、民主主義の原理からは当然?

  • そもそもどの行為が犯罪になるのかを国民があらかじめ知ることで、自由にできる活動とそれ以外の活動が分けられる=自由主義的
  • 何が罪で、どれくらいの刑罰を与えるかは、国民の代表者で組織された国会で定めることで、主権者たる国民の意思を反映できる=民主的

遡及処罰の禁止

  • その行為をした時に適法であった行為を、その後に決まった法令によって遡って違法として処罰すること
  • もしくは、元から違法でも、後から決まった法令でより厳しい罰に処すことを禁止する原則のこと

法の不遡及、事後法の禁止とも言います。

31条自体は適正手続を定めたもの

31条は特別、罪刑法定主義を意味するだけではありません。
人身の自由についての基本原則を定めた規定でもあります。
適切な手続きを得ずに施行された法律によって、人権が蹂躙された歴史から生まれた反省の意味を持つ規定なのです。

31条が示すものとは

素直に読めば、手続きが法律によればいいように取れます。
しかしそれだけではなく、

  • その法律に定められた手続きが適正であること
  • その実体も法律で定められている(罪刑法定主義)
  • その実体も適正であること

以上が通説的な解釈です。

アメリカ合衆国憲法の人権宣言の柱

ちなみに、この「法の適正な手続き」はアメリカ合衆国憲法の人権宣言の柱の一つです。
公権力の手続きを拘束して、人権を保障するという思想は、英米法の特徴なんですね。

英米法的には罪刑法定主義的な感じじゃない

英米法的には裁判所は、成文法で禁止されていない行為に対しても刑罰を科せます。(もちろん今では罪刑法定主義的な機能はあります)

おわりに

罪刑法定主義を厳格にとると、先進的な犯罪には後れを取ってしまいます。
とはいえ、こういった制度がないと行政の暴走が怖いです。

そのうちもっといい制度が生まれるでしょう。

ごり丸
ごり丸

終わり

憲法
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