【憲法14条】法の下の平等とは?憲法の保障する平等をわかりやすく解説!

本記事では

  • 平等とは?
  • 平等の意味、意義

以上に関して解説しています。

目次

そもそも平等って?

自由と平等、これはフランス革命アメリカ独立宣言でもスローガンとされたように、人権の歴史において最も大切にされているものです。

ごり

フランス革命?アメリカ独立宣言?

ごり子

フランス革命は王政に民主が「NO」を突き付けた革命だよ。
アメリカ独立はイギリスからの独立だよ。

平等とは、文字通り等しく取り扱われることを言います。

14条を見てください。

第14条
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
2 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
3 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。

実用面からは、形式的、実質的に分けられます。

形式的平等

全ての個人を法的に均等に扱うことです。
例えば、大学や高校の受験資格を制限しないことなどがあります。

実質的平等

資本主義経済は貧富の差を大きくしました。
そこで社会福祉国家の理念のおいて、ただ平等な扱いをするだけでなく、弱い立場の人と強い立場の人の差を埋めるような政策がなされました。

例えば、大学受験の際に奨学金を給付して、貧しい人でも大学に行けるように援助することなどがあります。

ごり子

歴史的に残る差別、例えば女性差別をなくすために、女性を優遇する政策を行うことを、積極的差別解消措置というふうにいったりするよ。

相対的と絶対的平等

形式的、実質的平等からわかるように、日本は相対的平等にあるとされます。

大人と子供を対等に扱いませんし、お金持ちと貧しい人の生活に差があっても違憲とはされません。
合理的な差別は許されます。

14条の平等も絶対的な平等を認めたものではないのです。

どこまでが国民?

基本的には、日本国民(国籍を持った人)に限定して考えられています。

外国人については、最高裁は「特段の事情がない限り、外国人にも類推されるべき」としているように、場合によっては認められないとしています。

法の下の平等って?

法の下とは、法適用だけでなく法内容の平等も意味しているとされます。(立法者拘束説)
内容に差別が含まれていては、皆に同じよう法律を適用しても意味がないですよね。

14条1項後段は平等の範囲、具体例?

後段の「人種、信条etc.」これは単なる具体例です。(例示列挙説)

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ごり子

読んでくれてありがとう!

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